「謝與陳的路線應該要不同」,李遠哲的發言內容
台灣的前中央研究院院長李遠哲對《產經新聞》的訪問做以下的發言內容:
民進黨在國民黨的分裂下提早取 得政權,雖懷抱著理想性,但社會改造的能力卻未成熟。說陳總統雖是理想的總統,缺點卻不少。(主要支持民進黨的)南部的一位司機這樣說。「加入聯合國不可 能吧!不可能的事情,只是空爽而已!」所有人都知道。但是陳總統卻不理解。有這樣的矛盾(本月中旬立法委員選舉),以為只會小敗卻遭到意料之外的慘敗。
但根據得票數來看,國民黨500萬票、民進黨350萬票,相差150萬票。不過,投票率低是這次立委選舉與總統選舉之不同點。現在說總統選舉時民進黨一定輸,是言之過早。台灣雖然民主化只有十多年的歷史,對有權力者的制衡觀念卻是相當熟稔,國民黨在立法院獲勝,若總統大選也獲勝,台灣就會陷入危險的狀況,這是多數人憂慮之所在。
值得深思的是,總統選舉在2個 月之後舉行,謝長廷該說什麼化?與陳總統的關係該如何?陳總統所走的政策,與(如親信的金錢醜聞等)個人方面也有問題,謝長廷應與他的路線應該要不同。這 樣的話,將來的問題就不會再是國民黨與民進黨的對決,而成為總統候選人馬英九與謝長廷何者較有能力?何者才能獲得制衡?的狀況。
幾乎所有的人都認為馬英九比謝長廷無能。馬英九雖給人好的印象,但看其在台北市長的時代,知其為無能之人。他如何整頓人類社會的複雜面?
上次選舉中,雖然選國民黨的是多數,但總統選舉的投票率會提高吧。從而大家的考慮會是與中國大陸的關係會如何?多數人認為中斷接觸總是不好的,今後2、3年間台灣必然不得不與大陸有所接觸。若考慮屆時的情形,誰會代表台灣發言呢?是謝長廷或是馬英九?台灣人民能忍受的內容也會產生變化。
從大陸來看,台灣的確是分裂的。過去在國民黨時代,有獨立意向的人只有20%的程度,但如今已經超過50%。不過,獨立是需要很長的時間,比陳總統更清楚。從而謝長廷能夠站在全台灣的立場而慎謀而動,而且人們若一考慮到誰能獲得全台灣人民信任與中國大陸進行關係的時候,(即使在國民黨的優勢狀況中)稍加考慮後情況也會有所改變吧!
2000年 民進黨獲得勝利,我認為是民主化的進步。雖然並未平順,但人民已能透過投票選出自己的總統與國會議員。民主社會並非是個高效率的社會,但是並無更好的方 法。我(李遠哲,在那次總統選舉中)既然選擇陳氏,就這樣將(政權)丟棄不管,等於是罪惡一件。所以,盡力在教育與科學領域盡力輔佐。我並無後悔。現在有 各種問題需要解決,一步一步逐漸改變才好。
台湾の李遠哲・中央研究院前院長が産経新聞の取材に対して語った内容は次の通り。(台北 長谷川周人)
民進党は国民党の分裂で予想外に早く政権をとったが、理想的な考えを持ちながらも、社会を改造する能力は未熟だった。陳氏も理想の総統かと聞かれれば、いろんな欠点もある。(民進党が支持基盤を持つ)南部の運転手はいう。「国連加盟なんて無理でしょ。無理なことを言ってただ人を喜ばせるだけ」と。みんな分かっている。それを陳氏はよく理解していなかった。そんな矛盾もあり、(今月中旬の立法委員=国会議員=選では)予想を大幅に上回る形で負けた。
ただ、得票数をみると、国民党が500万、民進党が350万でその差は150万。しかも、投票率が低かった今回の立法委員選と総統選は違う。(総統選で)民進党が必ず負けると結論を出すのは早すぎる。台湾の民主は十数年しかないが、(有権者は)バランスの重要性をよく知っており、国民党が立法院で勝ち、総統選も勝つとなれば、台湾は危ない所に入ると心配する人が多くなってきている。
興味深いのは、(総統選まで)あと2カ月間で謝長廷氏が何を言い出し、陳氏との関係がどうなるか。陳氏の歩いてきた道は、(周辺の金銭醜聞など)個人的にも問題があり、謝氏は別の道を行くべきだ。となれば、将来の問題は国民党と民進党の対決ではなく、(国民党の総統候補となった)馬英九氏と謝氏のどちらに能力があるか、誰が総統になればバランスが取れるかという要素が入ってくる。
ほとんどの人々は、馬氏は謝氏ほど能力がないと考えている。馬氏は人にいい印象を与えるが、台北市長時代をみると問題の解決能力がある人ではない。人間社会の複雑な面をどうさばけるか、と。
前回選挙では国民党を選んだ人 が多かったが、総統選では投票率も上がるだろう。そして人々が考えるのは中国大陸との関係がどうなるかだ。多くの人は対話が途絶えているのはよくないと考 えており、今後2、3年の間に必ず台湾と大陸は接触しなければいけない。その時に考えるのは、誰が台湾を代表して話をするのか。謝氏か馬氏か。それにより 台湾の人が耐え得る中身が変わる。
大陸から見れば、確かに台湾は 分裂している。かつて国民党時代に独立を志向する人は20%程度だったが、今や50%以上。ただ、人々は独立したくても長い時間をかけないとできないと、 陳氏より深く知っている。したがって謝氏が全台湾の立場に立ってうまく動き出し、人々が中国大陸との関係で全台湾人を納得させる人は誰かと考えたとき、 (国民党優勢の中でも)少し考え方が変わるのではないか。
2000年、民進党が勝利した とき、私は台湾の民主化が進むと思った。スムーズではなかったが、人民が投票をして自分の総統や国会議員を選ぶことができるようになった。民主的な社会は 効率が高い社会ではないが、よりいい方法を見つけるのは難しい。私が(同総統選で)陳氏を選んだまま、(政権を)ほったらかしたとすれば、それは悪い。だ が、教育や科学の分野で尽くしてきた。後悔はない。今はいろんな問題を解決しなければならないが、一歩ずつ変えればいい。
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080121/chn0801212155005-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080121/chn0801212155005-n2.htm